ジュエリーリフォーム成功の秘訣(c08)

私が考える『成功』とは?

ジュエリーリフォームやオーダーメイドでジュエリーが出来上がった時、お客様はとても喜んでくださいます。
ですが本当に大事なのは、その1週間後、1ヵ月後、1年後・・・。
「やっぱりこれを作って良かったわ~」とか「人から褒められて、ますます好きになった!」とジワジワと喜びが湧いてくる。
そんなリフォームやオーダーメイドが『成功』だと思います。

お客様がプロデューサーになりましょう

実は当店にご来店くださるお客様の中に『リフォームのやり直し』をご希望される方が多くいらっしゃいます。
「実はこれ、他店でリフォームをしたんですけど、全然イメージと違う物になってしまって・・・」と。
そのジュエリーを拝見させていただくと確かに作りやデザインがいまいち。
ですがそうなってしまった一因に『コミュニケーション不足』があったかしら?と感じることがあります。

「お金をかけさえすればいい物が出来る」「相手はプロなのだから全部お任せ」というのは間違いです。
お客様自らがプロデューサーとなり、どんどんご意見を仰ってください。
また分からない事や気になる事は、どんな些細なことでもお尋ねください。
ご自身が隅々まで納得して発注することが、成功するための最大のポイントです。

バランスが大事です

そのジュエリー自体が美しいのはもちろんの事、それを身に着けたお客様が美しく見えることが重要です。
ご自分のファッションスタイルやどんな時に身に着けたいか?など、ライフスタイルに合ったデザインをお選びください。

また『宝石の価値』と『ジュエリーのデザイン』とのバランスは大切です。
例えばとても高価な宝石なのに「日常使いにしたいから」と装飾性ゼロのリングに仕立ててしまうと、そのアンバランスさが悪い意味で目立ち、品の感じられないジュエリーとなってしまいます。
またその逆も同じです。
『凝りすぎ』も『凝らなさすぎ』も良くありません。
その宝石の”パワー”に見合った範囲の中で、デザインをお選びください。

そしてセンターストーンがある場合「周りのメレダイヤのほうが目立つ」なんてことのないよう全体のバランスも考えましょう。
主役の宝石を引き立てるのがメレダイヤの役目です。
ただしメレダイヤの品質はケチらないでください。
これをしてしまうと全体の輝きが足りず、安っぽいジュエリーになってしまいます。

お客様のことを伝えましょう

このような情報がありますと、ジュエリーデザインを考える際に大きなヒントになります。

  • お仕事をされていますか?(毎日スーツです、ちょっと派手なのもOKです・・・など)
  • 小さなお子さまはいらっしゃいますか?(着用性を考慮します)
  • お洋服の趣味は?(かわいい感じ?、クール?、それともスポーティ?)
  • 「人と同じものは嫌!変わった物がいい」or「コンサバが好き!誰からも褒められる物がいい」
  • 「特別な時(パーティー、結婚式)に着けたい」or「毎日着けたい」
  • 「ずっしり・幅広なデザイン好き」or「華奢・繊細なデザインが好き」
  • 趣味と関連付けたい
  • 時計の色と合わせたい
  • この指に着けたい
  • 金属アレルギーがある
  • ご予算

この宝石、本物かしら?

実はこの質問、よく受けます。
私は鑑定士でもありますので、ほとんどの石はサイトアイディー(目で見て判断する鑑定方法)で分かります。
しかしそのジュエリーが大切な方からの贈り物だったり、形見のお品だったりすることもありますので、とてもデリケートに対応する必要があります。(ご希望があれば信頼できる鑑定機関へ鑑定依頼することも可能です。)

ジュエリーリフォームでお持ち込みになられる宝石たちにはすべて、大切な思い出や歴史があります。
ですからたとえどのようなものであっても、それはジュエリーと呼べるのではないか?そのように考えています。

●私が「綺麗なメレダイヤ」を使う理由
●ジュエリーリフォームする価値はありますか?
●価値あるジュエリーとは何か?
●「ジュエリーリフォーム」から「ジュエリーリモデル」へ
●ジュエリーリフォームしたら鑑定書を取りなおさなくてはいけないの?
●ジュエリーに使用する金属(地金)
●地金は溶かして再利用しない?
●ジュエリー制作/豆知識
●ダイヤモンドプチネックレス/チェーンの取り付け方(こだわり)
●婚約指輪を買う前に。ダイヤモンド選びのポイント
●ダイヤモンド基礎知識/おさらい《4C’s》
●4Csは知ってるけど…..5番目の『C』って何?
●指輪のサイズの決め方
●ジュエリーの工房/職人