総合的な知識と経験が必要なジュエリーデザイナーという仕事
こんにちは。
ジュエリーリフォーム・オーダーメイドジュエリー専門店ざまきドットコム店主・デザイナーの林ゆかりです。
経験と資格
- GIA GG(米国宝石学会認定宝石鑑定士)
- (社)日本リ・ジュエリー協議会ジュエリー・リモデル・カウンセラー1級(現在は面接官を務めさせていただいています)
- (財)メンタルケア協会 メンタルケア・スペシャリスト
- 大手ジュエリーメーカーにて主にハイジュエリーの製作・企画に携わる
- その後独立。2004年、東京御徒町にてお客様と直接対話できるサロンを開設、今に至る
私が大手ジュエリーメーカーより独立した時、当店のような店は他にありませんでした。 それは….
- 宝石を販売する宝石店ではなく、ジュエリー製作のみを専門に扱う
- 直接お客様と面談してご意向を伺い、デザインを描く(デザイナー常駐)
- それを元に、出来上がりの最後まで責任を持って監修し納品する(工房併設)
といった、すべてを一環して行うジュエリー制作専門店です。
一般的なジュエリーショップでジュエリー制作を依頼する場合、お客様とお話をする売り場の人、デザインを描く人、発注する人、作る人、etc…、デザイナーとお客様との間に多くの人が介在します。間に入る人が増えれば増えるほど、お客様の”想い”が作品に投影されなくなってしまう、、そんな場面を目にする度、何とかしたい!という想いが当サイトを立ち上げた理由です。
元のジュエリー(ビフォー)がデザインや用途を変えて新たなジュエリー(アフター)として蘇るのがジュエリーリフォーム
①ビフォーは無い、②ダイヤモンドや色石などの素材だけある、そこからお客様のご要望を伺ってジュエリーを制作するというのがオーダーメイドジュエリー
今では、市販品の『メーカー枠』へ石を載せ替えるジュエリーリフォーム店や、「デザインを描きます」と唱うショップも増えてきました。ではこれから私共ジュエラーには何が求められるのでしょうか?
私は『経験』『センス』そして『人間力』だと思っています。
『経験』について
『経験』は、長年ひたむきに取り組んで初めて得られるものです。宝石や素材、加工技術についての知識はもちろん必要ですが、ただ知識があるだけでは十分ではありません。私の元には、様々なジュエリー、様々な宝石が持ち込まれますが、お客様のご希望や想いは千差万別です。それぞれのケースに臨機応変に、そして的確にお客様の目線に立ったアドバイスを差し上げる提案力。そしてどれだけの「引き出し」=製作数があるか?という実績が問われます。
『センス』について
『センス』は、ある程度は個々に備わっているものかもしれません。
- ファッション全体から見たコーディネートのご提案ができる。
- お客様に似合う物はどんなものか?を見抜く能力。
- お客様の思いを形にする能力。
出来上がったジュエリーがどんなに良くても、「誰が、いつ着けるの?」という物ではどうしようもありません。
『人間力』について
偉そうに人間力と書きましたが、私は大した人間ではありません。ですが、ことジュエリー制作に関して、お客様に寄り添う気持ちだけは誰にも負けません。ジュエリー制作にとって、主役はお客様。お客様が安心してお任せくださり、幸せを感じてくださること、これが私の仕事のゴールです。
無機質であるジュエリーに、命はありませんが、お客様と一緒に作り上げたという体験型ジュエリーには、既製品をポンっと買っただけでは得られない『満足感』があります。
一緒に注いだ情熱と、お客様が愛でて可愛がってくださるお気持ちによって、そのジュエリーは、目には見えないパワーを宿したものへと変化します。そしてそのジュエリーは、お客様へさまざまな幸せを運ぶのだと信じております。
最後に
ジュエリーリフォームを専業として独立して18年以上経ちました。これからも毎日笑顔で、お客様と楽しく接していきたいと思っています。
私の無理難題に付合ってくれる職人、サポートしてくれる仲間、みんなに感謝しながら、日々過ごしていきたいと思っています。
そしていつか、これをご覧いただいているあなた様ともご縁がありますように。
最後に業界誌向けに書かせていただいた(2018年)コラムがありますのでご紹介させていただきます。