ジュエリーデザイナー・宝石鑑定士

総合的な知識と経験が必要なジュエリーデザイナーという仕事

ジュエリーデザイナージュエリーデザイナー 林ゆかり(Yukari Hayashi)

●GIA GG(米国宝石学会認定宝石鑑定士)
●(社)日本リ・ジュエリー協議会ジュエリー・リモデル・カウンセラー1級(現在は面接官を務めさせていただいています)
●(財)メンタルケア協会 メンタルケア・スペシャリスト
●大手ジュエリーメーカーにて主にハイジュエリーの製作・企画に携わる

こんにちは。
ざまきドットコムのジュエリーデザイナー・林ゆかりです。

私が大手ジュエリーメーカーより独立した時、当店のような店は他にありませんでした。 それは….

  • 宝石を販売する宝石店ではなく、ジュエリー製作のみを専門に扱う
  • 直接お客様と面談してご意向を伺い、デザインを描く(デザイナー常駐)
  • それを元に、出来上がりの最後まで責任を持って監修し納品する(工房併設)

といった、すべてを一環して行うジュエリー制作専門店です。

一般的なジュエリーショップでジュエリー制作を依頼する場合、お客様とお話をする売り場の人、デザインを描く人、発注する人、作る人、etc…、デザイナーとお客様との間に多くの人が介在します。間に入る人が増えれば増えるほど、お客様の”想い”が作品に投影されなくなってしまう。そんな場面を目にする度、何とかしたい!という想いが強くなりました。

そんな気持ちを胸に独立。「ジュエリーリフォーム、オーダーメイドジュエリー専門店ざまきドットコム」(当サイト)を立ち上げて、現在に至ります。

ジュエリーリフォームは使わなくなってしまったジュエリーを形やデザインを変えて蘇らせます。

オーダーメイドジュエリー
①まったくなにも無いところから、または
②ダイヤモンドや色石などの素材があるところから、
お客様のご要望を伺ってデザインを書き、オリジナルのジュエリーを制作するというスタイルです。

今では、市販品の「メーカー枠」へ石をのせ替えるジュエリーリフォームショップや、「デザインを描きます」と唱うショップもだんだんと増えてきましたが、ではこれから私どもジュエラーは何が求められるのでしょうか?

私は『経験』『センス』そして『人間力』だと思っています。

『経験』について

『経験』は、長年ひたむきに取り組んで初めて得られるものです。
宝石や素材、加工技術についての知識はもちろん必要ですが、ただ知識があるだけでは十分ではありません。
私の元には、様々なジュエリー、様々な宝石が持ち込まれますが、お客様のご希望や想いは千差万別です。それぞれのケースに臨機応変に、そして的確にお客様の目線に立ったアドバイスを差し上げるには、やはり経験が物を言います。

つまりそれはどれだけの「引き出し」、製作数があるか?ということになります。

『センス』について

『センス』は、ある程度は個々に備わっているものだと思いますが、流行やトレンドにいつも敏感になっておくことも必要だと思います。
出来がどんなに良くても、「誰が、いつ着けるの?」という物では・・・。
ジュエリーだけに留まらず、ファッション全体から見たコーディネートのご提案が必要だと考えています。

『人間力』について

そして、あえて『人間力』と書きましたが、これはお客様に寄り添う気持ちです。
お客様のご希望を叶えるために注いだ『想い』や『エネルギー』。
既製品をポンっと買っただけでは得られない『満足感』。
そういった形の無い物もまた、ジュエリーリフォームやオーダーメイドジュエリーが提供できる商品です。

私のジュエリー制作にとって、主役はお客様です。
お客様が安心してお任せくださり、幸せを感じてくださること、これが私の仕事のゴールだと思います。

無機物であるジュエリーに、命はありません。
ですが私共が注いだ情熱と、お客様が愛でて可愛がってくださるお気持ちによって、
そのジュエリーは、目には見えないパワーを宿したものへと変化します。
そしてそのジュエリーは、お客様へさまざまな幸せを運ぶのだと信じております。

最後に。。。

ジュエリーリフォームを専業として独立して15年以上経ちました。これからも毎日笑顔で、お客様と楽しく接していきたいと思っています。
私の無理難題に付合ってくれる職人、サポートしてくれるスタッフ、みんなに感謝しながら日々過ごしていきたいと思っています。

そしていつか、これをご覧いただいているあなた様ともご縁がありますように。

最後に業界誌向けに書かせていただいた(2018年)コラムがありますのでご紹介させていただきます。

コラム:ジュエリーリフォームの現場から思うこと【c34】