元のジュエリーに入っているメレダイヤは使えるのかどうか?この判断を間違えると大変なことに。(c45)

ジュエリーリフォームをしようというお客様はジュエリーに付いているメレダイヤを出来れば全て使いたい!と思うわけです。
その願い、出来ればかなえてさし上げたいのですが、どうしても再利用が出来ないメレダイヤもあります。そして残念ながら多くあります。

当店ではリフォーム時、外したメレダイヤは出来るだけ再利用したいと考えております。

メレダイヤを綺麗に洗浄しソーティング(品質の判定)、再利用可と判断されたものを使用いたします。

この作業は面倒で時間がかかり、ソーティングには技術もいるので多くの店が敬遠するところかと思いますが、当店では面倒くさがらず丁寧に行っております。ダイヤの色、品質(内部の状態)、カット、サイズを見て次のように選別いたします。

◯ → 全て使用可能。
△ → う~~ン。できれば使わない方がいいが、それでもご予算の関係や、デザイン的に使ってもいいと判断することもあり。
✖️ → これは残念ながら使用不可。

せっかく新しくデザインしてご予算をかけてリフォームしても、✖️️️のダイヤを使ったら台無しです。

出来上がって使用しなかったお品物をお返しする時に『この✖️△ってなあに~?』とよく質問されますが、◯と△は将来使用することが出来るので是非保管お願いいたします。

バブル期を経て、本当にたくさんのジュエリーが世に出回りました。捨てるモノがひとつもない綺麗なメレダイヤを使ったすべて再利用可能なジュエリーをお持ちの方もあれば、1ct入っていても地金の部分以外は再利用出来ません、と宣告せざるを得ないジュエリーもたくさんあるのが現実です。そうお伝えしなくてはならない時は本当に申し訳なく感じてしまいます。

新たにジュエリーを作るのですから、メレダイヤも綺麗な物を使用したいと思うのが製作者側の心境です。その辺りをご理解いただけると本当にありがたいです。

ジュエリーコラム『メレダイヤの品質。私が綺麗なメレダイヤを使う理由