おさらい”4Cs”【ダイヤモンドの基礎知識】(c02)

ダイヤモンドの購入時に必ず耳にする”4C”。
ここではこの”4C”について、知って得する(!?)豆知識などを交えながらご説明したいと思います。
これからダイヤモンドをご購入予定の方!ぜひこのページを熟読してくださいね!!

ダイヤモンドの4Cとは?

“4C”とはカットされたダイヤモンドの品質を評価する国際基準です。
基準を作ったのは、宝石鑑定・教育機関として世界で最も権威のあるGIA(米国宝石学会)で、ダイヤモンドの鑑定において”世界で通用するものさし”と言えます。
日本では”4C”と呼ばれることが多いですが、世界的には”4Cs”と呼ばれています。
この後の説明を見て頂ければ分かりますが評価の項目は”4つのC”なので、複数形を示す”s”が付いて”4Cs”なのです。
<参考>GIAのウェブサイト『4Cs of Diamond Quality by GIA』

Carat(カラット:重さ)

1カラット(ct)は0.2グラムです。ちなみに1ctのダイヤモンドの横幅(ガードル径)は約6.5mmです。

Clarity(クラリティ:透明度)

10倍の顕微鏡でチェックした時の、表面のキズや内部の内包物によってランク付けします。

  • FL(F):Flawless(完璧) →『キズや内包物がまったく無い』
  • IF:Internally(内部は) Flawless(完璧)。内包物がない →『表面にキズがある』
  • VVS1:Very,Very(とてもとても) Slightly(僅かに)の1 →『とてもとても少しキズや内包物があるー1』
  • VVS2:Very,Very(とてもとても) Slightly(僅かに)の2 →『とてもとても少しキズや内包物があるー2』
  • VS1:Very(とても) Slightly(僅かに)の1 →『とても少しキズや内包物があるー1」
  • VS2:Very(とても) Slightly(僅かに)の2 →『とても少しキズや内包物があるー2』
  • SI1:Slightly(僅かに) Included(含まれている)の1 →『少し含まれているー1』
  • SI2:Slightly(僅かに) Included(含まれている)の2 →『少し含まれているー2』
  • I1:Included(含まれている)の1 →『含まれているー1』
  • I2:Included(含まれている)の2 →『含まれているー2』
  • I3:Included(含まれている)の3 →『含まれているー3』つまり・・・→『キズや内包物がいっぱい』

0.5ctぐらいのダイヤモンドであれば、キズや内包物の大きさや場所によっても異なりますがVSクラスまでなら肉眼では分からないと思います。
目のいい人がよーく見れば、SIクラスで分かるかな・・・?といった感じです。
ですからこのアルファベット表記は、その省略する前の意味を知れば「なるほど!その通り!!」なのです。

メレダイヤならSIクラスが入っていれば綺麗です。センターストーンの品質に合わせて、バランスよく使用すれば良いと思います。

それから・・・、
ちょっと考えてほしいのが、同じSI1でも【3ct】と【0.3ct】ではキズや内包物の大きさが違います。
3ctでは肉眼でもはっきり見えますよ!
また石の大きさに関わらず、キズや内包物のある場所はどこなのか?は大変重要です。
例えばたった1つのキズでも、場所によっては反射していくつも見えてしまう場合があります(万華鏡のように)。
ですから“”鑑定書の表記だけで安心せず、必ずキズや内包物の位置を自分の目で確認しましょう。””
「すいませ〜ん、ルーペ貸してください!キズはどこにあるんですか〜???」と、恥ずかしがらずに聞きましょうね!(^_^)。

<備考>
I1からI3の”I”については諸説あり、GIAのウェブサイトでは上述の『Included』、GIA発行のDiamond Dictionaryでは『Imperfection(不完全な)』と表記されております。
私がGIA米国サンタモニカ校にて学んだ時は『Included』と習いましたが、引き続き調べてまいりたいと思います。

Color(カラー:色)

アルファベットのDを最高とし、以下E、F、G、H・・・・Zまであります。
DEFまでが『COLORLESS(無色)』とされていますが、「あ~ホントにちょっとだけ黄色いかも・・・?」と分かるのが”H”ぐらいからです。

実はこの『Color』の鑑定、鑑定士がマスターストーン(標準石)と見比べて判断しています。
機械ではなく、”人の目”で鑑定しているんです。ビックリしませんか?

最近流行りのピンクダイヤやブルー、イエローのように、見た目が綺麗な色のカラーダイヤモンドは、無色透明系のダイヤモンドとは区別して考えてくださいね。
またピンクダイヤと言ってもブラウンがかっていたり肌色っぽかったり、紫が強かったり色々ですので、購入を検討されている方は必ず専門家のアドバイスを受けましょう。

Cut(カット:研磨)

ダイヤモンドの輝きには、3つの種類があります。

  • Scintillation(シンチュレーション):表面でキラキラ反射する輝き
  • Dispersion(ディスパージョン):屈折して虹の七色の光を放つ輝き
  • Brilliancy(ブリリアンシー):全反射してキラッと光る白い輝き

『Cut』の鑑定では、この3つの輝きを上手く引き出すプロポーションに研磨されているか?を判定します。

カットの『総合評価』そして、ダイヤモンドの輝きに大きく影響する『仕上げ』『対称性』について、『Excellent』『VeryGood』『Good』『Fair』『Poor』の5段階の評価が付与されます。
この3つの要素(総合評価、仕上げ、対称性)がすべて『Excellent』のものを『トリプルエクセレント(3E)』と呼びます。

どれもExcellentであれば申し分ありませんが、そうでない場合の判断基準としては、

  • テーブル面が広くないもの(上図3。ダイヤの1番上の8角形の面)
  • ガードルが厚くないもの(上図7。石を真上から見た時の外周部分)

を選ぶとよいでしょう。

コラム: 4Csは知ってるけど・・・5番目の”C”?【ダイヤモンドの基礎知識】

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