デザインを提案するだけではない、デザイン画の大切な役割 (c52)

●デザイン提案以外の6つの役割

デザイン画での確認をせず、雑誌の切り抜きやラフスケッチ、口頭でのやりとりだけでジュエリーを制作するのは大変危険です。
特にメーカー既製枠を利用しないオリジナルなご提案の場合、デザイン画の役割はざっと挙げても次の6つ。

  1. お客様の頭の中のイメージを可視化するため。
    お客様が参考にされているネットや雑誌の石と実際の石のサイズは同じですか?
    リングサイズは同じですか?
  2. お客様、デザイナー、職人、この3人が同じイメージを共有するため
    「ちょっと」はどのぐらいちょっとなのか?「薄く、厚く」はどのぐらい薄く、厚くなのか?
    人の感覚はみな違いますので実際のデザインで確認する必要があります。
  3. 正確な見積もりを計算するため。
  4. 職人が制作するための『設計図』として役割
  5. 製作を始める前に工程を予測、確認できるので、危険を避けることが出来る。
  6. 出来上がり後の「イメージと違う」ということを防ぐため

以上のような理由からデザイン画は原寸大で、そしてどの角度から見ても辻褄が合うよう精密に描かれていなければなりません。 特に当店のような一から作るオーダーメイドのジュエリー制作にはとても大切な、外せない工程です。

ジュエリーデザイン例

お客様の出来上がり予想と実物は、同じかそれ以上のものになるようベストを尽くす

大変残念なことですが、「他店でジュエリーリフォームをしたけど、どうしても気に入らない。」と言って、再度当店にご相談にいらっしゃるお客様が非常に多くいらっしゃいます。どうかデザイナーと綿密な打ち合わせをして、納得の上ご依頼ください。

コラム:実はご来店の1割は他店でリフォームしたけど気に入らなかったリフォームのやり直し、失敗(c32)

デザイナーの趣味嗜好を押し付けてくるような提案は要注意!

デザインを描くのはデザイナーですが、そのアイデアの源となるのはお客様からの情報です。お洋服の趣味や生活スタイル、込めたい想い、ご予算などざっくばらんにお伝えください。良い物を作るための共同作業にぜひご協力をお願いいたします 。 そして最後に。。。

私がデザインをご提案する際に気を付けていること

  • お客様のご希望に添うことを第一に考えています。「どんなデザインが良いか決まっていない」、「自分に似合うデザインが分からない」、そんなお客様の気持ちに寄り添い、じっくりお話をさせていただく中で、お客様の”想い”を引き出して差し上げたいと考えています。
  • 宝石や地金の強度や特性、ジュエリー全般の知識と経験に基づき、アドバイスをさせていただきます。もしお客様の中に間違った知識や思い込みがありましたら、ご説明させていただきます。「お客様の言うとおりにやりました。その結果、良い物が出来ませんでした」ということの方が、お客様にとって失礼です。
  • 知らない事は謙虚に教えていただく姿勢を常に心掛けます。ファッションやブランドなどについては、お客様に教えていただくことも。。。

ジュエリーデザイナー
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