自分のことをジュエリープロデューサーと名乗っていた頃の話(c07)

ジュエリーリモデルカウンセラーなんて資格が無かった頃のお話です。

「林さんはジュエリーデザイナー?」とよく聞かれました。

お客様と打ち合わせ中

自分のブランドを持って商品を販売していらっしゃるのがデザイナーさん。自分の感性を100%商品に込めることができ、それをお客様に気に入っていただき、商品をお買い上げいただく。海外ブランドだけでなく、日本にもとても個性的で素敵なブランドがたくさんあります。

メーカーの社内デザイナーとして、企画に合わせた商品を開発する。素材や金額などの制約の中でアイデアを出してデザインする。このような人たちも、ジュエリーデザイナーと呼べると思います。

私はジュエリーデザイナーでしょうか?

そう聞かれるたびに、「自分の描いたデザインを商品にしてブランドをもっているようなデザイナーでは無いんだけどなあ。。」

私の仕事は、服飾業界で言えば『パタンナー』。パタンナーは、デザイナーやお客様のイメージを現実の商品に反映させければなりません。お見積もりもできなければならないし、素材についての知識も必要、実際に製作する工程のことも分かっていなくてはなりません。これら全てのことを、デザイナーに求めるのは無理というものです。自論ですが、デザイナーさんは細かいことに製作制約を受けず、自由な発想でデザインを考えるべき、と感じます。

「もっと地味で、お客様のご希望を聞いてジュエリーを作り上げる私のような立場のものを何と読んだらいいのだろう。。。」
そう感じていたところ、知り合いのデザイナー(彼は自分のブランドを持って活躍する有名デザイナー)が「林さんは、デザイナーというよりプロデューサーだよね」と言っていただきました。依頼者と職人のために設計図を描く、そして材料を揃えたり、加工方法を考えたり、メレダイヤを選んだりという仕事がメインだった私にはぴったりの肩書きかな。。と思ったものでした。

お客様の『好み』や『テイスト』は多種多様化しており、「私はこんな風にしたい!」とはっきりとしたイメージをお持ちのお客様が増えています。この場合、デザイナーはお客様ということになりますから、私はアドバイスに徹します。

ジュエリーデザイナー

日々お客様のご要望やご質問を受けていますと、あらためてこの仕事(ジュエリープロデューサー、今はリモデルカウンセラー)の奥深さを感じます。最近のトレンドに敏感でなくてはいけませんし、安い!お得!だけの提案しかできないようではいけません。お客様が5年後も10年後も気に入って着けていただけるような、お客様サイドに立った提案が必要です。製作の面でも、デザインや素材の面でも、常に新しいことに目を向け、挑戦していくことも課題のひとつです。本当に奥深い仕事です。

職人として自分こちらは職人として活動していた頃の私。

その後、時を経て、2010年日本リ・ジュエリー協議会というのが立ち上がり、そこにおいてリモデルカウンセラーという資格ができました。お客様(デザイナー)と作り手を結ぶ役目、まさに私の仕事にぴったりの資格!ということで早速取得、今に至っています。

私のゴールは、お客さまに賛辞をいただけた時です。この仕事に携わっていて本当に良かったと感じる瞬間。これからもお客様満足の精神で日々努力、精進していきますのでこれからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

以上、私が「ジュエリープロデューサー」→「リモデルカウンセラー」に至るお話でした。

『ジュエリーリフォーム』から『ジュエリーリモデル』へ(c20)(2018加筆)

◉販売員はおりません。デザイナーがお客様のお話を伺います。
当店のオーダーメイドは『お客様・デザイナー・職人がひとつのチーム』となってジュエリーを作るスタイルです。デザイナーが直接お話を伺い、お客様の想いを形にします。お客様の役目はプロデューサー。ジュエリー造りのワクワク・ドキドキを体験してください!
*GIA GG(米国宝石学会認定宝石鑑定士)、ジュエリーデザイナーの紹介はこちら

◉自社工房を持ち、専属の職人が手作りいたします。
サロンの隣に工房を併設し、熟練した職人が1つずつ丁寧にお作りします。制作途中にデザイナーと職人が何度も話し合い細かくチェックするため、ハイクオリティなジュエリーが完成します。また外部業者へ委託しない分お安くできるというメリットもあります。
*コラム「どうして自社工房、専属職人なのか?」はこちら

◉実物大の精密なデザイン画を作成し、そのデザイン画とほぼ同じように実物をお作りします。
原寸大のデザイン画をお作りするのは、お客様と製作者側で共通のイメージを持つため。細部までしっかり確認してから制作に入りますので、出来上がりまで安心してお待ちいただけます。また出来上がった後、イメージと違う!といったトラブルを回避することができます。
*デザイン画から生まれるあなただけのジュエリー

*ジュエリーリフォーム&オーダーメイドジュエリー作品事例集はこちら

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