『メレ(melee)』とは宝石の大きさを表す言葉で、フランス語で『小粒石』、つまり小さめの宝石のことです。主にメインの石を引き立たせるための脇石として使われますが、メレを複数敷き詰めた『パヴェ』や、リングの全周にとぎれなくメレを並べた『エタニティリング』など、メレが主役のジュエリーも大変人気があります。

ジュエリーリフォームで綺麗なメレダイヤを使ったプラチナのシンプルな指輪

『メレダイヤ』と呼ばれるのは、0.08ct以下のブリリアントカット(丸形)のダイヤモンドです。それよりも大きい0.18ctぐらいまでの物は『ラージメレ』、0.08ct以下でもブリリアントカットではない物(例えばバゲット、プリンセス、テーパー)は、それぞれカットの呼称で呼ばれます。GIAにも『メレ』の定義はありますが、「0.2ct以下を『メレ』と呼ぶ」など現状にそぐわないため、ここでは省略します。

お客様の中にはメレダイヤのことを『くずダイヤ』と呼ぶ方がいらっしゃいますが、けっして屑なんかではありません。小粒といえどもダイヤモンドです。大きなダイヤモンドと同じように、丁寧に研磨された品質の良い物はキラキラと輝き、ジュエリーに『華やかさ』をもたらします。反対に全く輝かない低品質のメレダイヤを使ったジュエリーを見ると、とても残念な気持ちに・・・。このような物のせいで『くずダイヤ』なんて言葉が生まれてしまったのでしょうか。「全部で◯◯カラット!!」なんて売られ方をしている安価な商品によく見受けられますので、ご注意くださいね。

メレダイヤには通常、一粒ずつ鑑定書は付いていません。鑑定することは可能なのでしょうが、メレダイヤの数だけ鑑定代を支払っていてはとても高額になってしまい、現実的ではありません。では消費者は何を頼りに、メレダイヤの善し悪しを判断したらよいのでしょうか?

ネットショップなどでは、メレダイヤの品質をA、B、Cなどのランクで表している場合があります。しかしこれは業界共通では無く、その店独自の基準ですから、果たしてAランクがどの程度の物か?は分かりません。

『AランクはVSクラス』と説明しているショップもありますが、これも曖昧な表現です。『VS』とはダイヤモンドの評価基準である4Csの内の『Clarity(クラリティ:透明度)』について、「内包物やキズがほんの少しだけある」という意味です。そのネットショップがVSぐらいと判断したものを使用している、ということになりますが、その判断は正しいのか?妥当なのか?ということになります。

またダイヤモンドの美しさはクラリティだけでは決まりません。カットやカラーも重要なポイントです。小さなメレダイヤに対し、これらすべての要素を踏まえて正しく品質判定することは、熟練者であってもとても難しいことなのです。

ジュエリーリフォーム時に使うべき綺麗なメレダイヤの選び方

もしもお金儲けだけを考えている制作者なら、「どうやって安く作ろうか?」とあらゆる工夫(?)をするでしょう。地金を薄く、時間の掛からない簡単な製作方法で、そしてメレダイヤの質を下げる。ですが、実はメレダイヤの品質を落としても、それほど安くなるわけではありません。それでも安さを追求し、光らないメレダイヤを使ったジュエリーが巷には溢れています。

また反対に、必要以上に質を追求しすぎたメレダイヤも使う必要は無いと思います。『ハート&キューピット』などにリカットされた物もありますが、そこまで求めなくても、美しく輝くメレダイヤは十分あります。顕微鏡や特殊な器具を使わなければ分からない領域にまで質を求め、その結果お客様に高い代金をお支払いいただく、というのも何か違うのではないでしょうか。

結局のところ、メレダイヤの良し悪しを判断する決め手は、制作者を信頼出来るか?ということだと思います。『ジュエリーは人から買う』と言いますが、どれだけお客様のことを思ってくれる人から買うか?、これに尽きるのでしょう。

かくいう私は、「出来上がりが数倍も美しくなるのだからなるべく質の良い物を。きっとお客様もそう選択されるはず!」と信じ、お客様に不要なご負担のない範囲でかなりこだわって選んでいます。メレダイヤの綺麗・汚いは、ジュエリーを手にした後、使い始めてからはっきり分かります。『ああ、制作者は本当に綺麗なメレダイヤを使ってくれたんだな・・・』、そう思っていただければ光栄です。

いつ見ても輝いている綺麗なジュエリーには癒されます。エネルギーをもらえます。笑顔になります。どうかあなた様も、キラキラと煌く美しいジュエリーを手にしていただけますように!