ダイヤモンドの指輪をリフォームしていただいたお客様から、このような質問を受けました。

今持っている鑑定書には、前の指輪の状態での写真が載っています。
普通はルースの状態での写真が付くのでしょうか?
今回、リフォームしたので、鑑定書の写真と違う状態になってしまったわけですが・・・。
これって何か問題があるのでしょうか?

まず、鑑定書(*1)に付けるお写真を指輪の状態で撮るか、ルースの状態で撮るかについては、特に決まりはありません。ジュエラーの好みによるところが大きいようです。

次に、鑑定書の写真(写真がルースでなく指輪の場合)とリフォーム後の指輪が違ってしまうことについてですが、そもそも鑑定書は『ダイヤモンドの評価』についてのものですから、写真が変わっても問題ありません。リフォームしてもダイヤモンドは同じダイヤモンドなので、鑑定書はそのままお持ちいただければ良いと思います。

将来、石を売却される場合は、売却先に「リフォームして写真は変わっているが、ダイヤモンドの鑑定書はこれです」とお伝えいただくことになります。しかしお持ちの鑑定書が古い場合、査定の参考にされない場合がほとんどです。これは、昔の鑑定基準が見直されており(2006年)、現在鑑定を取り直しても同じ評価が出るとは限らないからです。特にカット評価に関しては、鑑定をやり直すとダウングレードされる場合が多く見られます。

そのため鑑定日が古い場合、多くの買取業者は鑑定書の評価を鵜呑みにせず、その場でダイヤモンドを見て、だいたいの値段を提示します。業者間共通の買取価格も無いので、いくらになるか?は業者により異なります。このお客様のダイヤモンドは0.5ct,D,VVS1,Excellentでしたが、なんと2万円と言われたそうです!(泣)。

もしダイヤモンドを売却するのであれば、ルースの状態で鑑定所へ持ち込み、ソーティング(*2)を発行してもらえば良いと思います。そのソーティングとダイヤモンドを持って何軒か買取業者をまわり、一番高値で買い取ってくれる所に売る、というのが今考えられる最も理に適った方法でしょう。

しかし、リフォームする=今すぐ売却!ということではないので、リフォーム時に費用の掛かる鑑定書の取り直しをする必要は無いと思います。先にお伝えしたとおり、リフォームしても鑑定書自体は無効になりません。また「いつか売却する時のため」といっても、昔と今とで鑑定基準が変わってしまったように、今と将来とで、また変わってしまう可能性もあるかも!?

鑑定書の取り直しは、ダイヤモンドを売却しよう!と決めた時、がベストタイミングです。

(*1)『鑑定書』とはダイヤモンドの評価を表すことを目的とした証書です。ちなみに『鑑別書』は『石が天然ダイヤモンド』であることを証明した証書です。
(*2)鑑定結果(4Cs)が表示されている小袋状の物です。重たくかさ張る冊子状の証書を省略する物として、主に業者間の取引で使用されます。
注意:*1、2共に画像はサンプルです。鑑定機関によりスタイルは異なります。