パライバトルマリン

【パライバトルマリン】ルース一覧

エレクトリックブルーの輝き【パライバトルマリン】

トルマリンという鉱物はさまざまな色で出現し、それぞれとても魅力的ですが、その中でも鮮やかなエレクトリックブルーの『パライバトルマリン』の人気は別格です。何故こんなにも人気があるのでしょう? その謎を解き明かす前に、まずはトルマリンの説明から。

トルマリンは和名で『電気石』。その名の示す通り帯電性があり、熱したり(焦電効果)、圧力をかける(圧電効果)ことによって電気を帯びる、他の宝石には見られない特徴があります。堅さは”7〜7.5”。サファイヤやルビーは”9”、水晶は”7”ですから、水晶より少し堅いぐらいです。トルマリンはその色合いごとに宝石名があり、化学組成や特徴もかなり異なります。ここで面白い物をいくつかご紹介いたしましょう。

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スイカのように中は赤く外側は緑色の、その名もずばり『ウォーターメロン』。トルマリンは筒状の結晶なので、どこで切っても同じようにこの『スイカ色』が出ます。まるで金太郎飴みたい!

石の表面に猫の目のような光のラインが現れる『キャッツアイ』。石の中にチューブ状の内包物があると現れます。その仕組みは、サラサラの髪に現れる『天使の輪』と同じ。トルマリンは束ねた髪の毛のような、筋状の結晶構造になっています。その筋状のラインに直角に現れる光の反射が、猫の目のラインのように見えるのです。

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ひとつの石に2色が同居する『バイカラー』。赤と緑、その濃淡、またデザインによって、個性的なジュエリーになるでしょう。

赤に近いピンク色の『ルベライト』。大きくて色の濃い、照りの良い物が人気です。

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そして藍色の『インディゴライト』。深い青が美しく、青味が強ければ強いほど希少性があります。

さてさて本題の『パライバトルマリン』です。パライバトルマリンは宝石の中では新人で、デビューしたのは1989年。アメリカ、アリゾナ州ツーソンで行われた『Gem and Mineral Show(世界最大級の宝石展示会)』に初めて出品され、たった5日の間に価格が25倍も跳ね上がった、という衝撃のデビューでした。 (余談ですが、1989年といえば私がGIA G.G.(米国宝石学会鑑定士)の資格取得のため、アメリカで勉強していた頃。ツーソンのジェムショーにも訪れたことを良く覚えています。)

その後ブラジル、パライバ州近辺で次々と鉱山が発見され、パライバトルマリンは消費者の元へも届くようになりましたが、この頃にはツーソンの展示会で初めて付けられた価格の250倍に! その後、近隣のレオグランデ州でも鉱山が発見され、2000年に入りナイジェリア、2005年にはモザンビークでも産出されるようになりましたが、供給状態は常に不安定で、現在でも高い価格で取引されています。 そんなわけで色・照り・透明感があり、サイズの大きなパライバトルマリンは、投資価値のある物として人気は高まる一方。映画俳優のトム・ハンクスも、パライバトルマリンを大量にコレクションしている、なんて話も聞かれます!

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パライバトルマリンの魅力は何と言っても、その色にあるのではないでしょうか? どの宝石にもない、このエレクトリックブルーは酸化クロムと銅によるもので、酸化クロムが多ければブルー寄りに、銅が多ければグリーン寄りになります。しかしこの2つの元素は、あまり仲が良くないのです。それが奇跡的に混在することで生まれる微妙な色のバランスに、人々は魅了されるのでしょう。お好きな色合いはそれぞれ違うと思いますが、私評としては、多少ブルーが勝っている方がパライバトルマリンらしいと感じます。

今までは『小さくても存在感のある石』と言えば、ルビーやブルーサファイヤでした。しかし「青や赤は飽きた、好きではない」という方に、”パライバブルー”は新鮮に映ることでしょう。色や照りが強烈でとても力のある石ですから、カラットの小さな物でも、デザインによっては高級感あふれるジュエリーになります。

大人気のパライバトルマリンは、今も『需要>供給』状態です。ですから「これぞ!」と思う石に出会ったら、迷わず掴んでください! そして「これぞ!」と判断できるようになる為、たくさん石を見て、そして信頼できる供給者から購入してください。もしジュエリーに仕立てることをお考えならば、デザインにまで思いを巡らして選びましょう。その際はぜひ、GIA GG(米国宝石学会認定宝石鑑定士)でありジュエリーデザイナーでもある私に、お手伝いさせてくださいね!





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